スーパーシニアの国

最近、都心への移動時に電車よりも運賃の安いバスを使うことがよくある。
幸い地元始発で出ているバスが何本かあるので、一度乗ってしまえば、本やiPadを眺めながら乗り換えなしで目的地まで悠々と移動できるのだ。

それにしても、ことに通勤通学時間帯以外のバスというのは、乗客の8割方はお歳を召した人達で、日本の超高齢化を具現化したような様相を呈している一方、とにかく最近のお年寄りの皆さんは一昔の常識では考えられないくらい、若々しくアクティブ、そして元気なのだ。

特に女性の方は人懐っこい人も多く、バスで席が隣になると積極的に話しかけてくださる方も多い。
先日ご一緒させて頂いた方など、広島の親戚のもとへ遊びに行かれた帰りで、現地ではずっと車を運転して呉市から四国の松山までドライブされていたのだそう。

「昔は船を使わないと行けなかったんだけどねぇ、今は橋を5本渡るだけで行けるのよ」

と話すおばあちゃん。
見た目からして60歳代だろうな、と何気なく考えていたところ、なんともう80近いとのこと。今年の4月に23になったばかりの孫娘がめでたく就職したことが、目下彼女最大のニュースなのだそうだ。

僕が子供の頃の感覚だと、60歳を過ぎるとだいたいお年寄りで白髪が目立つようになり、80歳を過ぎればもう棺桶に片足を突っ込んでいるようなイメージが強かったけれど、昨今は当時より食生活が改善されたせいか、はたまた老後の人生に喜びを見いだす人たちが増えたせいか、60歳代などまだまだ現役、80を過ぎてようやく「お年寄り」といった趣が強い。

もう何十年かしたら、今度は自分が「シニア」と呼ばれる世代になるのだろうけれど、その頃には日本は、世界はより良い場所になっているだろうか。

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