Roland渾身の力作

先日ベルサール秋葉原にて開催された、Roland SYNTHESIZER Dayに遊びに行ってきた。

大きな爪痕を残した東日本大震災からまだ3ヶ月ということで、実はこのイベントそのものもその影響で一度延期になっていたのだけれど、会場に到着するや、そんなこともひととき忘れてしまうほどの大入りの来場者で大にぎわい。
今回のイベントの目玉はなんといっても、Rolandが同社の最新技術の粋を集めて世に送り出す最新のシンセサイザー、JUPITER-80のお披露目。
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昔からシンセに親しんできた諸氏にはJUPITERというと、同社の往年のアナログシンセの名機を思い起こさせるけれど、このJUPITER-80はこれまでのシンセとはひと味もふた味も違うまったく新しい楽器に生まれ変わっている。
Behavior Modeling Technology(=振る舞いを模倣するテクノロジー)によって、あらゆるアコースティック楽器の挙動を忠実に再現したうえで、さらに演奏者がキーボードを奏でる際の演奏の意図を汲み取ってその奏法に合わせた適切な音をトリガーするという、いわゆる従来のPCMプレイバック系のシンセとは一線を画するリアルな表現力が魅力。
例えばトランペットの演奏ではピッチベンダーの操作でリアルなスライドが再現されたり、二胡の音色でレガート奏法すると自動的にモルデント奏法になるところなどは、思わず(二胡だけに)ニコっとしてしまうこと請け合いである。:-)
またアルペジエーター的に指一本で自動的にフレーズをトリガーする機能もあり、さらに音色ごとにエディットパラメータが異なるので、純粋なプレイヤーだけでなく打ち込み系の人やシンセの音色作りに情熱を感じる人にもこの上なく楽しい楽器に仕上がっている。
実際の製品デモも、自分の鍵盤の師匠でもある篠田元一先生率いる「篠田元一 Super Session」の白熱のプレイでBehavior Modeling Technologyによるリアルな表現力を余すところなく発揮されたかと思えば、後半のステージである浅倉大介氏、齋藤久師氏、土橋安騎夫氏、松武秀樹氏の4人のシンセサイザーのスペシャリスト達によるトークを交えたセッションではJUPITER-80の持つ新たな音作りへの可能性が示された。
まさしくこのJUPITER-80、使う人の数だけそれぞれ違った魅力を発揮する「楽器」なのである。
発売は今月末とのことなので、興味を持たれた方は楽器屋さんでチェックしてみよう!
イベントはこの他にも、”Roland Synthesizer Chronicle”と銘打って、今となってはなかなかお目にかかることのできない同社歴代のシンセ達が一堂に展示されたスペースあり、自分の弟子仲間でもある宇都圭輝くんらによるステージあり、プレゼント抽選会ありの盛りだくさんな内容でたっぷり楽しめ、制作のモチベーションもたっぷりもらってきた素敵な一日となった。

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