ソーシャル時代の個人情報管理

先日知人と話をしていて、「LINEってユーザーの携帯のアドレス帳データを勝手に吸い上げて知人のつながりを表示するから気味が悪いね」という話題になった。

Facebookでも同じように、知人の検索をする際、自分のPCや携帯のアドレス帳データに登録されているメールアドレスをサーバーにアップロードして、「知り合いかも?」とすすめてくるのだから似たようなものだ。
要は自分や知人の個人情報が、こういったプラットフォーム運営企業のサービスの一環として、知らず知らずのうちに利用されているというところが、そもそもの違和感の原因だろう。
これは一歩間違えれば、一昔前に猛威を振るった、PCのアドレス帳に登録されている宛先に無差別にスパムを送りつけるマルウェアのやり口と同じだ。
本当はサービスに登録する際の利用規約などで、こういったことはちゃんと明記されてはいるのだけれど、そもそもこの手の規約を全部読んでいる人は、僕も含めてほとんどいないのではないか。
とはいえこういった仕組みが、今日のFacebookやLINEといったサービスの拡大や利便性向上に一役買っていることも否定できない。
ソーシャルメディアの時代と言われる昨今、僕たちはこういった風潮にどう向き合えばよいだろうか。
そういえば、以前こんなこともあった。
普段使っているファイル共有サービスのDropboxが便利なので、当時、一緒に作業していた知人に同サービスの招待メールを送った。
するとその知人から「自分のメールアドレスを勝手に第三者(この場合はDropbox)に渡すのはいかがなものか」と怒られてしまった。
普段、逆に自分もこの手のサービスからの招待を知人からもらっていたし、すでにこういうやり方が一般的になっていたため感覚が麻痺していたのだけれど、確かに彼の言い分も一理あるので考えさせられた。
そしてこの「他人の個人情報はどのように扱われるべきなのか」ということについて考えれば考えるほど、どんどん深みにはまっていくことになる。
例えばiCloudのアドレス帳やGoogle ContactsHotmailの連絡先など、いわゆるクラウドに格納されたデータをどの端末からもアクセスできるようにしたサービスは、そもそも連絡先という膨大な「他人の個人情報」をその運営会社の管理するサーバーにアップロードしないと何も始まらない。
もっと言えば連絡先だけでなくGmailYahoo Mailだって、誰かとメールのやり取りをするたびに、そのデータがGoogleやYahooのサーバーに保存されるのだから同じことだ。
さらには大手流通各社などのギフトサービスでお中元やお歳暮を贈るときも、相手先の住所氏名と電話番号を入力するけれど、事前にギフトを贈る相手に「あなたの個人情報を業者と共有していいですか」などと聞くなんてあり得ない。
こんなことを延々考えるのは、僕が神経質すぎるのだろうか。
いや、まさにこのタイミングでこんな怖い話も耳にしたからには、いくら用心してもしすぎる、ということはないだろう。
そうは言ってもクラウドやソーシャルがこれだけ一般化した昨今、もうそれなしの世の中など考えられないくらい、自分自身もその恩恵にあずかっている。
自動車に乗ることは、常に事故のリスクと隣り合わせだけれど、やはり便利なものなので日常生活には欠かせない、それと同じことなのだと、今は無理に自分を納得させようとしている……。
皆さんは、どうお考えだろうか。

Leave a Reply