フィールドレコーディング

こないだ、少しゲーム効果音の仕事をさせて頂く機会があったのがきっかけで、最近フィールドレコーディングにハマっている。

常にステレオのICレコーダーを鞄に入れて持ち歩き、ここぞという時に取り出して環境音を録りまくる。
ちょうどカメラ小僧が常に首から一眼レフをぶら下げて、景色などを撮りまくるのに似ているかもしれない。
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しかしよくよく考えてみると、このようにマイクを手に色々な場所をウロウロしている姿というのは、ある意味不審者に近い趣がありそうだが……。(汗)
こうやって録った音はこれまたデジカメと同じように帰って来てPCにつなぎ、ファイル名を付け、必要に応じて波形編集ソフトなどで加工してストックしていく。
素材が溜まってくれば、今後も何かの仕事で役に立つことがあるかもしれない。備えあれば憂いなしだ。
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ところで実際やってみるまで分からなかったのだけど、このフィールドレコーディング作業、素材に使える音を録るというのが意外と難しいのだ。
特に次に挙げる3つのハードルがけっこう困り者である。
1. 風
都会はとにかくビル風が多い。それに加えてこの季節、大気の状態が不安定で、それまでずっと静かだったのにいきなりビュっと風が吹いたりする。
屋外で音を録る場合、マイクにはウィンドスクリーンをしているけれど焼け石に水で、「びゅ〜びゅ〜」という音がどうしてもマイクに入ってしまい、かなり録音レベルを下げていても信号がクリップしてしまう。使っているレコーダーにはリミッター機能がついてはいるけど、このリミッター、急激なレベル変化が苦手で、逆にリミッターをかけることで「ブーン……」といったようなノイズが乗ってしまうので常にOFFにしてある。
2. 街中のBGM
スーパーや飲食店の店内のアンビエンスを録ろうとする場合、店内で流れているBGMが実はくせ者だ。BGMは当然著作物なので、これらがレコーディングに混じっていると素材としては使い物にならなくなる。
3. コンテキストに依存したアナウンスや会話
例えばスーパーでの「8月20日までお惣菜が2割引!」、それから駅のホームでの「3番線に参りますのは山手線内回り……」などといったアナウンスに代表されるような、特定の時間や場所など状況に依存するような要素がレコーディングに入ってしまうと、そのテイクはとたんに汎用性を失ってしまう。
例えば前述の例だと、舞台が9月のドラマなどで「8月20日まで〜」というのはマズいし、札幌市内のJRホームで「山手線内回り」はあり得ない。
ともあれ、普段家にこもって作曲することの多い職業柄、こうして表に出て色々な音素材をコレクションしていくのは良い気分転換になるので今後も続けていきたい。

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