OS X Yosemiteに更新後のWebサーバ設定

先日、ついにAppleからMac用OSの最新版、OS X Yosemiteがリリースされた。
iOSとのUIの親和性が高まったほか、特にMacで作業をしている時にiPhoneにかかってきた電話を、そのままMacのマイクとスピーカーで受けられる機能がお気に入り。
こちらではインストール後も音楽関連のAppをはじめ特にトラブルは発生していないが、WordPressのローカルテスト用に構築していたWebサーバ環境が動かなくなったので色々調べてみてわかったことをメモしておく。

(ちょっとテクニカルなお話なので、意味不明な方はスルーしてください。下記を行ったことによるいかなる結果についても、三輪は責任を負いかねます)

httpd.confファイルの編集

Yosemiteをインストールすると、WebサーバのApacheのバージョンが、2.2から2.4へとアップグレードされるうえ、サーバ設定ファイル(httpd.conf)なども色々と書き換えられてしまう。
特に、なぜか書き換えエンジンPHPなどのモジュールがコメントアウトされてしまうので、ほとんどのWebアプリケーションは動かなくなってしまうだろう。
そんなわけで、まずはTerminalでhttpd.confファイルを開いて

sudo vim /etc/apache2/httpd.conf

以下の設定項目を

#LoadModule userdir_module libexec/apache2/mod_userdir.so
LoadModule alias_module libexec/apache2/mod_alias.so
#LoadModule rewrite_module libexec/apache2/mod_rewrite.so
#LoadModule php5_module libexec/apache2/libphp5.so

このように書き換える。

LoadModule userdir_module libexec/apache2/mod_userdir.so
LoadModule alias_module libexec/apache2/mod_alias.so
LoadModule rewrite_module libexec/apache2/mod_rewrite.so
LoadModule php5_module libexec/apache2/libphp5.so

さらに、下記の行を検索し、先頭の#を削除してコメントアウトを解除する。

#Include /private/etc/apache2/extra/httpd-userdir.conf

以上でhttpd.confの設定は終了。

お次はhttpd-userdir.confの編集に移る。

sudo vim /etc/apache2/extra/httpd-userdir.conf

そんでもって、下記の行の#も同様に削除してコメントアウトを解除する。

#Include /private/etc/apache2/users/*.conf

最後に、現在ログインしているユーザのディレクトリ設定ファイルを編集する。

sudo vim /etc/apache2/users/Mac上のあなたのログインユーザ名.conf

ポイントは、Apache 2.4では、認証関連の書式が大幅に変更されていること。
下記の行を

Order allow,deny
Allow from all

このように書き換える。

Require all granted

上記設定を怠ると、ユーザ別のディレクトリにアクセスしようとした場合に認証エラーが返ってきてしまうぞ。

最後に、設定がきちんと反映されるように、Webサーバを再起動しよう。

sudo apachectl graceful

以上で設定は完了。WordPressなどをインストールしている人は、念のためMySQLがストップしていないか確認しておこう。

執筆にあたっては、下記のページを参考にさせていただきました。

How to setup Apache PHP and MySQL in MacOS X 10.10 Yosemite

変幻自在のオシレータ

シンセ音色制作講座の第9回は、メモリに記録された1周期分のデジタルデータをオシレータ波形として利用して発音する、「波形テーブル音源」について掘り下げていきます。

波形テーブル音源で一番面白い部分は、やはり一つの波形から別の波形へと、変幻自在にモーフィング、音色を変化させられるところ。
これによって他の音源方式ではなかなか得られない、有機的でうねりのある独特のサウンドを作り出すことができるわけです。

いよいよ次回で、スライドを使った解説は最終回。80年代に一世を風靡したFM音源について触れていきます。

鐘の音響きて

シンセ講座の第8回は、ベルや鐘の音のような金属的な音色を作り出すことのできる「リングモジュレータ」について。

今回は少し難解な内容ですが、このリングモジュレータをモノにすると、音作りの幅がぐんと広がるので、是非チェックしてみてください。

東京五輪に想う

1964年10月の東京オリンピックから、今年で50年になるそうだ。
50年前と言えば、僕もまだまだ生まれていない時期だけれど、日本は戦後の高度成長期のまっただ中。
東海道新幹線に首都高、家電三種の神器、団塊世代、巨人大鵬卵焼き……。
この国の誰もが「明日は今日より良くなる」と信じ、そして実際にそうなった時代。

それから半世紀という月日が経ったわけだけれど、今なお、事実上日本の社会を動かしているのも、かつて東京オリンピックに熱狂し、高度成長期のサクセスストーリーに酔い痴れた世代だったりする。
2020年に控える「新・東京五輪」も、主にこういった層に非常にウケが良く、今や高度成長どころか衰退の途上にある我が国にあって、「オリンピックで国威発揚」という発想そのものが前時代的で滑稽に思える。

そうは言っても、決まってしまったものをぐだぐだ反対してもそれが覆るわけでもなし、そうであれば、いかに今度の東京オリンピックを、今の東京、そして日本の身の丈にあったものにしていくか考えることの方が、よほど生産的というものだ。
とりわけオリンピックともなれば、海外からたくさんのお客さまが見えるわけだから、今の東京が諸外国の都市と比べて立ち後れているところを是正していくというのはどうだろう。

例えば都内のどこへ行っても、パチンコ屋の派手なネオンや消費者金融が幅を利かせている駅前の一等地を何とかするとか、都市計画が皆無でケバケバしい色の建物や看板を、京都や軽井沢のように規制して美しい景観を保つよう努めるとか、自転車レーンもなく曲がりくねった狭く危険な道路を徹底的に整備するとか、やれることはいっぱいあるはずだ。

批判の多い新国立競技場に代表されるような新しいハコモノを作る前に、ここはひとつ「引き算の発想」で、世界に誇れる美しく住みよい都市を志向することの方が、むしろよっぽど大切なことなんじゃないかと思う今日この頃である。

スーパーシニアの国

最近、都心への移動時に電車よりも運賃の安いバスを使うことがよくある。
幸い地元始発で出ているバスが何本かあるので、一度乗ってしまえば、本やiPadを眺めながら乗り換えなしで目的地まで悠々と移動できるのだ。

それにしても、ことに通勤通学時間帯以外のバスというのは、乗客の8割方はお歳を召した人達で、日本の超高齢化を具現化したような様相を呈している一方、とにかく最近のお年寄りの皆さんは一昔の常識では考えられないくらい、若々しくアクティブ、そして元気なのだ。

特に女性の方は人懐っこい人も多く、バスで席が隣になると積極的に話しかけてくださる方も多い。
先日ご一緒させて頂いた方など、広島の親戚のもとへ遊びに行かれた帰りで、現地ではずっと車を運転して呉市から四国の松山までドライブされていたのだそう。

「昔は船を使わないと行けなかったんだけどねぇ、今は橋を5本渡るだけで行けるのよ」

と話すおばあちゃん。
見た目からして60歳代だろうな、と何気なく考えていたところ、なんともう80近いとのこと。今年の4月に23になったばかりの孫娘がめでたく就職したことが、目下彼女最大のニュースなのだそうだ。

僕が子供の頃の感覚だと、60歳を過ぎるとだいたいお年寄りで白髪が目立つようになり、80歳を過ぎればもう棺桶に片足を突っ込んでいるようなイメージが強かったけれど、昨今は当時より食生活が改善されたせいか、はたまた老後の人生に喜びを見いだす人たちが増えたせいか、60歳代などまだまだ現役、80を過ぎてようやく「お年寄り」といった趣が強い。

もう何十年かしたら、今度は自分が「シニア」と呼ばれる世代になるのだろうけれど、その頃には日本は、世界はより良い場所になっているだろうか。

シンセ講座再開!

長らくお休みを頂いておりましたシンセの音色作り講座の第7回は、オシレータシンクについて。
オシレータの波形を、別のオシレータの周期に強制的に合わせてやることで、非常に強烈な音色変化が得られるという、シンセ弾きがギターソロに対抗できる秘密兵器です。

次回は、これまたふたつのオシレータを掛け合わせることで鐘の音のような金属的な響きを生み出す、リングモジュレータについて見ていくことにします。

「あやかしごはん」シングルCD化決定!

訂正: 投稿当初、「その残響は、憧憬」の作曲も結月そらさんとご紹介しておりましたが、正しくは「くど」さんによる作曲になります。
くどさん、結月そらさん、その他関係者の皆様にお詫び申し上げます。

先にアナウンスいたしました、PC用デジタルコンテンツの「あやかしごはん」が先月末に発売となり、その本編同様ご好評をいただいている、結月そらさんが作詞とボーカルを、担当するオープニング曲「その残響は、憧憬」(作曲: くどさん)、そしてこちらは作詞とボーカルに加えて結月そらさんが作曲も、そして三輪がアレンジを担当させていただいたエンディング曲「おかえり。ただいま。」が、なんとシングルCDとしてリリースされることが決定しました!

発売日や価格等詳細は未定となりますが、ゲームを気に入ってくださった方もそうでない方も(え?!)、これは要チェックですぞ。

BGMも含めすべての音楽が収録される「あやかしごはん」音楽集も、9月26日発売です!

おいしいごはんで、みんなしあわせ。

明日8月29日(金)、株式会社アスガルドのhoneybeeブランドより発売になる全年齢向けPCコンテンツ、「あやかしごはん」のエンディング曲「おかえり。ただいま。」の編曲を担当いたしました。

あやかしと人間が共存する小さな村と、そこで住人たちにごはんを提供するお食事処「ぽんぽこりん」を中心に、そこに暮らす人々の日常と、とかく忙しい現代社会で忘れられがちな「誰かと一緒にごはんを食べる」幸せのかけがえのなさを描く物語。
今回のお話では読み手であるあなたの選択によって、なんと主人公の女の子の性格が変化し、その後の展開もガラリと変わってくるというユニークな仕掛けもあり、面白い作品に仕上がっています。

楽曲の作詞と作曲は、何度もお仕事などでご一緒させて頂いている結月そらさんの手によるもの。
作品のテーマにマッチした、優しさや温かさの詰まったナンバーで、その良さが最大限引き立つよう、心を込めて仕上げました。
ピアノ演奏は、僕の師匠である篠田元一先生の弟子仲間の宇都圭輝くん、ギターは、一昨年の「三輪学 & OdiakeS 10周年記念ライブ」でも演奏でご一緒させていただいた、吉野薫先生。

来月にはサントラの発売も予定されており、こちらはMANYO氏の手によるBGMや、生の尺八演奏のフィーチャーされた主題歌も含め、盛りだくさんの内容となっていますので、あわせてチェックしてみてください。