Logicでの「プリセット」について

Logicネタ、まだまだ続きます……。(笑)

今回はLogic Proを使っていく上でとても便利な部分なのだけれども、同時に(過去の自分も含め)多くの人が混乱してしまうであろう、プリセットの扱いについて少々。
Logic Proではプリセットのことは「設定 (Settings) 」と呼ばれていて、ツールバーの一番右にある”Media”をクリックして、”Library”タブを選択すれば、カテゴリ分けされた膨大な数の設定を簡単に呼び出して即戦力でプロジェクトに組み込んで使うことができる。(ちなみにキーコマンドは[option + L]。)
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チャンネルストリップ設定のライブラリ
ところがこの”Library”タブに一覧されるライブラリには、実は上記の図に出ている「チャンネルストリップ設定」のライブラリともうひとつ、「プラグイン設定」のライブラリとおおまかに二種類あって、ぱっと見どちらも同じように見えるところが曲者だ(実はもう少し事情は複雑なのだけれど、話を簡単にするためにここでは二種類ということにしておく)。
両者の違いは、チャンネルストリップ設定は、ひとつのチャンネル(オーディオかインストゥルメントか等、種類は問わない)に挿しているすべてのプラグインのパラメータの設定を一括保存するもので、それに対してプラグイン設定はただ単に、ひとつのプラグインのパラメータのみを切り替える、分かりやすく言えばシンセやエフェクトプロセッサのパッチを切り替えるようなものだ。
当然ながら、例えばEXS24だとかChannel EQだとか、個々のプラグインの数だけライブラリが存在する。
では、今画面に表示されているライブラリはチャンネルストリップ設定なのか、それともいずれかのプラグインのプラグイン設定なのか。これを確かめるにはライブラリを開いた状態でふと画面左のインスペクタにある選択トラックのチャンネルストリップ(左側のチャンネルストリップ)に目をやると、該当ボックスが白い枠で囲まれて強調表示されているので確認することができるし、また各ボックスをクリックすると、ライブラリに表示する対象を切り替えることができる。
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左から、「チャンネルストリップ設定」、「EXS24(ソフトウェアサンプラー)」プラグイン、「Channel EQ(イコライザー)」プラグインがそれぞれ選択されていて、右側のライブラリにはこれまたそれぞれのライブラリが表示されているということになる。
当然ながらライブラリのリストをクリックしてチャンネルストリップ設定を切り替えると、挿さっているすべてのプラグインを含めたチャンネルの状態が置き換わるし、個々のプラグインの設定を切り替えれば、他のチャンネル設定はそのままに、プラグインのパッチのみ切り替えることができる(いずれのケースもUndoが可能)。
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EXS24 プラグイン設定のライブラリ
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Channel EQ プラグイン設定のライブラリ
Logic Proが他のDAWと比べて優れていると思う大きな理由のひとつがこの、別のウィンドウを開かずにリスト中から簡単に欲しい音をクリックひとつで瞬時に呼び出せるライブラリの使いやすさと、それを支えるプリインストールされたチャンネルストリップ設定、プラグイン設定の豊富さだ。
追加で高価なシンセやエフェクトプラグインを揃えなくても、とりあえずMacとLogic Proだけあれば、ボーカル曲のミックスやギターの録音、バンドサウンドのアレンジからオーケストレーションまで、もちろんプロユースでは少々力不足に思える部分もあろうけれど、普段宅録などをするセミプロやアマチュアの人たちにとって必要なツールがとてもバランスよくまとまっていて、当面はもう他に何もいらないんじゃないか、と思えるくらい包括的に取り揃えられている。
そんなわけで個々のプラグインについての知識がまだおぼろげな状態でも、とりあえずは鍵盤やギターを弾きながらチャンネルストリップ設定のライブラリをザッピングしているだけでも楽しいし、気に入った音が見つかればそのまま演奏をレコーディングすれば、楽曲完成への道のりは一気にゴールへ近づくこと請け合いである。
ただこのLogic Pro付属のチャンネルストリップ設定については、往々にしてリバーブプラグインのSpace Designerなどが最初からインサートエフェクトとして挿さっている場合が多く、そのまま馬鹿正直に全部のチャンネルに適用していると無駄にマシンパワーを食うだけなので、適当にAuxチャンネルを作ってそちらにプラグインを移してから、必要な量だけセンドして使うとよい(この辺りの具体的なお話はまたの機会に)。

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