CDやめました

昨年末の大掃除は、あろうことかクリスマスから引きずっていた風邪のせいで年を跨いでしまったが、その一環として今まで自宅にあった数百枚に及ぶCDを、自分の参加した作品以外すべて処分することにした。
考えてみれば、もうすでにCDプレイヤーで音楽を聴くことはまず100%ない。CDを買って来てやることと言えば、Macの光学ドライブに入れてiTunesライブラリに取り込むことだけで、その役目を終えたCDは寒い玄関そばにある収納ラックに仕舞われ、二度と取り出されることはない。
というより、最近はCDショップが街から消えつつあるし、実際に音楽を買う手段としてはiTunes Storeを利用することの方が圧倒的に多くなってきた。
皆さんの中にも、似たような音楽生活をされている方はそれなりにいらっしゃるのではなかろうか。
そうであれば、いっそのこと玄関の一角を占拠しているCD収納スペースを他の目的(主に冬物の上着を仕舞うため)に利用した方が有意義だろう、ということで早速行動を開始することに。
手持ちのCDはだいたい既にiTunesに取り込まれているとはいえ、中には昔に取り込んでビットレートが低いものもあるので、そういうものはすべて一度ライブラリから削除して、改めて256k AACのiTunes Plusクオリティで取り込み直す。
ジャケットは綺麗にスキャンして、Pixelmeterで色補正やノイズの除去を行ったうえで、取り込んだ楽曲のアルバムアートとして貼り付ければ、晴れて手持ちのCDコレクションのデジタルデータ化は完了だ。
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アルバムジャケットも、これこの通り(中にはiTunesで買った楽曲も混ざっているが……)
取り込み終わったCDは、CDシュレッダーで裁断してゴミ箱へ。
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モノに対する愛着という考え方も分からなくはないけれど、「断捨離(だんしゃり)」という言葉をよく耳にする昨今、それはいとも簡単に「愛着」ではなく「執着」になりうる。むしろ一度デジタル化されたコンテンツはCDや本のように傷がついたり破れたりせず、適切にバックアップを取るなど管理をしていれば半永久的に残り続けるのだから、デジタル化した後の物理媒体を中古屋に売ったりなどせず、手放す前に二度と使えないように裁断する方が、より作り手の側に立ったやり方と言えるだろう。
そういえば、こないだ日本の作家がいわゆる書籍のスキャン代行業者を提訴したときの記者会見で、作家の浅田次郎氏が「裁断された本、私はあれを正視に堪えない」と語ったそうだけど、音楽も映画も書籍も、クリエイターがファンに届けるものはその作品の中身そのものであって、それが刻まれている物理的なCDやDVDや紙ではないはずだ。
(まあ本をスキャンするための裁断と、CDを処分するときの裁断では多少意味合いが異なるが……)
作業には丸二日掛かったけれど、その間久しく聴かなかった昔のCDの曲を聴いて当時を懐かしんだり、時とともに変わっていく自分の音楽の嗜好を再発見したり、なかなか楽しい時間でもあった。

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