FM – 足し算のシンセシス

シンセ講座の第10回は、これまでの減算方式シンセシスから少し離れて、80年代に花開いたFM方式によるシンセの音作りについて見ていきます。

FM方式では基本的に、正弦波のオシレータを複数組み合わせることによって新たな倍音を得る、ちょうどこれまで見てきたアナログシンセのセオリーと真逆のアプローチで音色を組み立てていきます。
使いこなすには少々慣れが必要ですが、一度モノにできれば、これまでの減算方式シンセシスでは得られないようなきらびやかな音色を簡単に作り出すことができ、音作りの可能性がぐんと広がります。

変幻自在のオシレータ

シンセ音色制作講座の第9回は、メモリに記録された1周期分のデジタルデータをオシレータ波形として利用して発音する、「波形テーブル音源」について掘り下げていきます。

波形テーブル音源で一番面白い部分は、やはり一つの波形から別の波形へと、変幻自在にモーフィング、音色を変化させられるところ。
これによって他の音源方式ではなかなか得られない、有機的でうねりのある独特のサウンドを作り出すことができるわけです。

いよいよ次回で、スライドを使った解説は最終回。80年代に一世を風靡したFM音源について触れていきます。

シンセ講座再開!

長らくお休みを頂いておりましたシンセの音色作り講座の第7回は、オシレータシンクについて。
オシレータの波形を、別のオシレータの周期に強制的に合わせてやることで、非常に強烈な音色変化が得られるという、シンセ弾きがギターソロに対抗できる秘密兵器です。

次回は、これまたふたつのオシレータを掛け合わせることで鐘の音のような金属的な響きを生み出す、リングモジュレータについて見ていくことにします。

ディレイ付きMIDIモジュレーションを自動生成

MIDIキーボードで、モジュレーションホイールを使ってビブラートをかける動作を、自動でやってくれたら便利だと思いませんか?

というわけで、これを実現するLogic Pro X用のScripterプリセットを作ったのでご紹介したいと思う。

使い方は簡単。上記YouTubeビデオで再生中に表示されるリンクからファイルをダウンロードして、Logic Pro XのSoftware Instrumentチャネル上で、MIDI FXから”Scripter”を選択して”Load…”メニューから読み込むだけ。

パラメータはそれぞれ下記の通りです。

Delay Time: モジュレーションがかかり始めるまでの時間 (単位はミリ秒)
Transient Time: モジュレーションがかかり始めてからモジュレーション幅が”Depth”の値に達するまでの時間 (単位はミリ秒)
Depth: モジュレーションの深さ (単位はMIDI CC値)
Mode: ディレイのトリガーされる際の振る舞いを設定する
Regatoは、キーボードを押した際に必ずディレイがトリガーされるのに対して、Legatoは、キーボードが押されていない状態で打鍵した時のみ、ディレイがトリガーされる

Introducing “Delayed Modulation” Scripter Presets

I’ve made “Delayed Modulation” Scripter Preset for Logic Pro X.

Scripter MIDI FX Plug-in lets us create our own MIDI processing functionality by using custom JavaScript API.
“Delayed Modulation” Scripter Preset sends continuous “Delayed” MIDI modulation (CC#1) message automatically as you play your MIDI keyboard controller.

Screen Shot 2014-07-19 at 12.41.17 AM.png

You can adjust (and automate) following plug-in parameters…

Delay Time: Determine time length in milliseconds from when you press the key to when modulation begins
Transient Time: Determine time length in milliseconds from when modulation bigins to when reach modulation depth goes in full
Depth: Specify the highest modulation intensity in MIDI CC value (0 to 127)
Mode:
  Retrigger: Delay sequence will be triggered whenever you press your MIDI keyboard controller
  Legato: Delay sequence won’t be triggerd if you already press any other key

To install this preset, first you need to download the preset file, insert “Scripter” MIDI FX in your software instruments channel strip and then, load it!

短いことは、良いことだ?!

今回のシンセチュートリアルでは、PWM(パルス幅変調)について取り上げています。
これはオシレータ波形を連続的に変化させることによって、でチューンやフィルターなどを使わずに独特のうねりのある音を作り出せる方法で、特にストリングアンサンブルの音色などを作る際に威力を発揮します。

また今回から、ビデオのサイズを5分〜10分程度の比較的短いサイズにシェイプアップして、より1回々々を気軽に楽しんでいただけるようにしました。

ゆらぎと厚みと滑らかさと

早いもので、シンセプログラミング入門のビデオシリーズも第5回を迎えることができました。
視聴してくださっている皆様、またチャンネル購読をしてくださっている皆様には、改めてお礼申し上げます。

さて、今回は音に周期的な揺らぎを加えるLFO (=Low Frequency Oscillator) 、各種コントローラによるモジュレーション、そして発音モードやグライドといったシンセ全般に及ぶ設定などについて解説しています。

内容もかなり濃く、これまで解説してきたノウハウを総動員したものになっていますので、いささか難解な部分もあるかと思います。
ぜひ皆様、ご覧になって分からない点など出てきましたらYouTubeのコメント欄やTwitterFacebook等でご質問をお寄せください。
またもちろん、今後取り上げて欲しい話題や、単純にビデオについてのご感想なども大歓迎です!

次回はいよいよスライドを使った基礎編は最終回。
オシレータの高度な応用、オシレータシンクやPWM、ウェーブテーブル方式やFM方式などについて触れていきたいと思います。

シンセに生命を吹き込む!

シンセプログラミングのビデオ第4回は、音の大きさをコントロールするアンプと、時間経過に沿った音の輪郭を形作るエンベロープジェネレータ、そしてそれらを繋ぎ合わせるために必要なモジュール間の信号の流れに関するお話などをまとめています。

シンセサイザーを構成する役者としてのモジュールもここにきてだいぶ揃ってきて、あと数回スライドの解説をやれば、いよいよ具体的な音色作りの実践に入っていける段階に進んできています。是非今後ともご期待ください!

コーヒーフィルターじゃないよ

Logic Pro Xで学ぶシンセプログラミング」第3回は、音色のカラーを特徴付けるフィルタについて、詳しく解説しています。

おおもとの音色の特徴はオシレータによって決定づけられますが、同じオシレータ波形という素材であっても、フィルタの使い方次第でその表情は千差万別に変化します。
ちょうど、同じ食材であっても調理の仕方によってさまざまな料理に仕上がるところに少しにていますね。

今回も、スライドによる解説とRetro Synthを使った実践の2部構成でお届けします。