ABILITY 1.51登場

拙著「ABILITYで曲づくり」の発売から2週間以上経ちますが、ABILITYはその間も着々と進化を続けています。
先日は最新版である「Version 1.51」がリリースされ、ABILITY Pro同梱のソフトウェア音源「Spectral」と「SaxLab」がそれぞれ最新版にバージョンアップされたほか、特に注目すべき機能強化点として、ソングエディタ上のグリッドを3連8分音符や3連16分音符といった間隔に設定できるようになったことが挙げられます。

「ABILITYで曲づくり」の103ページに紹介されているとおり、ABILITYではソングエディタでの横方向の拡大率を、右下のスライダーをドラッグすることでグリッド間隔を調節できますが、同ページに挙げられているグリッド間隔の一覧に、下記のように3連系のグリッドが新しく追加されたことになります。

16小節 8小節 4小節 2小節 1小節
1拍 8分音符 3連8分音符 16分音符 3連16分音符 32分音符

これは、シャッフルなど3連系の楽曲で、小節頭以外の箇所にコードチェンジを書き込みたい場合などに重宝するでしょう。

ABILITYで曲づくり

ブログの更新に間が空いておりましたが、皆さんお元気ですか?
僕は最近、毎日早朝に近所のお寺にお参りに行ったり、自転車で町内を何周もしたり、地域の緑化に貢献したり(謎)、なかなかヘルシーで充実した毎日を過ごしております。

さて、Twitterなどではすでに告知をさせていただいておりましたが、この度、僕の初めての著書となる、「ABILITYで曲づくり」という本が、BNN新社さんからリリースとなりました。

ABILITYで曲づくり

 

この本は、日本の音楽制作ソフトウェアメーカーの株式会社インターネットよりリリースされているDAWアプリケーション、ABILITYを使いこなすためのガイドブックで、説明書を読むだけではわからないMIDIやオーディオの基本からレコーディングや打ち込み、ミキシングのノウハウ、そして現在書籍でもネットでも情報の少ないステップエディタによる楽曲データの打ち込みなど、かゆいところに手の届く内容を追求しました。

どうしてもこの手の本というのは、説明書の焼き直しになってしまったり、あるいは操作手順に終始してしまって、「なぜそうなるのか」という概念や過程の部分が疎かになっているものが多いと常々思っていたところで、そこに風穴を開けるべく執筆しています。

監修は、僕の師匠であり作・編曲家/キーボーディストの篠田元一先生。
雑誌の連載や楽器メーカーさんのデモ演奏などでおなじみの方もいらっしゃるでしょう。
ぜひ皆さん、本屋さんや楽器屋さんでお手にとってご覧いただければと思います。

FM – 足し算のシンセシス

シンセ講座の第10回は、これまでの減算方式シンセシスから少し離れて、80年代に花開いたFM方式によるシンセの音作りについて見ていきます。

FM方式では基本的に、正弦波のオシレータを複数組み合わせることによって新たな倍音を得る、ちょうどこれまで見てきたアナログシンセのセオリーと真逆のアプローチで音色を組み立てていきます。
使いこなすには少々慣れが必要ですが、一度モノにできれば、これまでの減算方式シンセシスでは得られないようなきらびやかな音色を簡単に作り出すことができ、音作りの可能性がぐんと広がります。

往年のシンセを間近で体験しよう!

来る10月25日(土)、東京、新宿の芸能花伝舎にて、一般社団法人日本シンセサイザー・プログラマー協会(JSPA)主催のイベント、「JSPAシンセサイザー博物館 特別展」が開催されます。

このイベントは、アナログ楽器の修理や音楽制作の分野で長年の経験と実績を誇る有限会社クリエーター・ゼロ代表取締役の川添 穣さん個人によるFacebookページ、「シンセサイザー博物館」との共同企画で、MinimoogKORG MS-20ARP Odysseyといったアナログシンセの名機から比較的モダンなデジタルシンセまで、世界のシンセの歴史が一堂に会し、実際に試奏も含めて体験できるという、シンセに興味のある人にとっては貴重なチャンスとなるだけでなく、デモシーケンスやトークイベントも盛りだくさんな内容で楽しめるでしょう。

「行ってみたいけど、シンセのことはよく分からないし……」という方は是非、三輪制作のYouTubeチュートリアル、「Logic Pro Xで学ぶシンセ音作り講座」で予習してみてください。

Logit Pro Xで学ぶシンセ音作り講座

このビデオシリーズでは、スライドと実際のシンセの操作を交えながら、シンセの基本かあら実践的な音作りのノウハウまで段階を追ってフォローしています。
実際の解説にはMacDAWLogic Pro X搭載のソフトウェア音源、Retro Synthをメインに使っていますが、なるべく幅広いシンセに応用できるよう配慮しています。
これを見てからイベントに臨めば、初めて目にするシンセの前に立って、すぐに音作りを試せるようになっているご自身に驚かれること請け合いです!

変幻自在のオシレータ

シンセ音色制作講座の第9回は、メモリに記録された1周期分のデジタルデータをオシレータ波形として利用して発音する、「波形テーブル音源」について掘り下げていきます。

波形テーブル音源で一番面白い部分は、やはり一つの波形から別の波形へと、変幻自在にモーフィング、音色を変化させられるところ。
これによって他の音源方式ではなかなか得られない、有機的でうねりのある独特のサウンドを作り出すことができるわけです。

いよいよ次回で、スライドを使った解説は最終回。80年代に一世を風靡したFM音源について触れていきます。

鐘の音響きて

シンセ講座の第8回は、ベルや鐘の音のような金属的な音色を作り出すことのできる「リングモジュレータ」について。

今回は少し難解な内容ですが、このリングモジュレータをモノにすると、音作りの幅がぐんと広がるので、是非チェックしてみてください。

シンセ講座再開!

長らくお休みを頂いておりましたシンセの音色作り講座の第7回は、オシレータシンクについて。
オシレータの波形を、別のオシレータの周期に強制的に合わせてやることで、非常に強烈な音色変化が得られるという、シンセ弾きがギターソロに対抗できる秘密兵器です。

次回は、これまたふたつのオシレータを掛け合わせることで鐘の音のような金属的な響きを生み出す、リングモジュレータについて見ていくことにします。

ディレイ付きMIDIモジュレーションを自動生成

MIDIキーボードで、モジュレーションホイールを使ってビブラートをかける動作を、自動でやってくれたら便利だと思いませんか?

というわけで、これを実現するLogic Pro X用のScripterプリセットを作ったのでご紹介したいと思う。

使い方は簡単。上記YouTubeビデオで再生中に表示されるリンクからファイルをダウンロードして、Logic Pro XのSoftware Instrumentチャネル上で、MIDI FXから”Scripter”を選択して”Load…”メニューから読み込むだけ。

パラメータはそれぞれ下記の通りです。

Delay Time: モジュレーションがかかり始めるまでの時間 (単位はミリ秒)
Transient Time: モジュレーションがかかり始めてからモジュレーション幅が”Depth”の値に達するまでの時間 (単位はミリ秒)
Depth: モジュレーションの深さ (単位はMIDI CC値)
Mode: ディレイのトリガーされる際の振る舞いを設定する
Regatoは、キーボードを押した際に必ずディレイがトリガーされるのに対して、Legatoは、キーボードが押されていない状態で打鍵した時のみ、ディレイがトリガーされる

Introducing “Delayed Modulation” Scripter Presets

I’ve made “Delayed Modulation” Scripter Preset for Logic Pro X.

Scripter MIDI FX Plug-in lets us create our own MIDI processing functionality by using custom JavaScript API.
“Delayed Modulation” Scripter Preset sends continuous “Delayed” MIDI modulation (CC#1) message automatically as you play your MIDI keyboard controller.

Screen Shot 2014-07-19 at 12.41.17 AM.png

You can adjust (and automate) following plug-in parameters…

Delay Time: Determine time length in milliseconds from when you press the key to when modulation begins
Transient Time: Determine time length in milliseconds from when modulation bigins to when reach modulation depth goes in full
Depth: Specify the highest modulation intensity in MIDI CC value (0 to 127)
Mode:
  Retrigger: Delay sequence will be triggered whenever you press your MIDI keyboard controller
  Legato: Delay sequence won’t be triggerd if you already press any other key

To install this preset, first you need to download the preset file, insert “Scripter” MIDI FX in your software instruments channel strip and then, load it!